理事長挨拶

「人づくり」による「国づくり」を

公益財団法人モラロジー道徳教育財団 理事長 廣池幹堂

 モラロジー道徳教育財団は、大正15(1926)年に法学博士・廣池千九郎が創立して以来、一貫してモラロジー(道徳科学)および倫理道徳の研究と、これに基づく社会教育を推進する内閣府認定の公益財団法人です。おかげさまで、令和8(2026)年に創立100周年を迎えましたが、長きにわたりご支援・ご協力を賜りました関係各位に深く感謝を申し上げます。

 いつの時代にあっても、国づくりの根本は「人づくり」であり、人づくりの基本は「道徳教育」にあります。先人たちが長い歴史の中で育んできた、伝統文化や勤勉・正直・礼節・質素・忍耐・倹約・親孝行などの「良き国民性」を次の世代に伝えていくことは、道徳教育の使命です。親から子へ、子から孫へと世代を重ねて道徳性を育む「累代教育」の実現が必要不可欠だといえます。

 私どもは、全国各地でセミナーや講座、講演会などを開催し、「良い心づかいで良いことを行う」ことの大切さを提唱しています。青少年を対象とした家族のきずなエッセイ募集や自然体験活動、地域の清掃奉仕、災害復興支援などの各種ボランティア活動も積極的に展開。当財団の理念・目的に賛同する方々が、全国500以上の地方組織を拠点に日々実践を積み重ね、地域社会の道徳化や「人づくりによる国づくり」に貢献しています。

 21世紀は「心の時代」であると同時に、「いのちの時代」でもあります。世界情勢が混迷を極める現代だからこそ、創立の原点に立ち返り、確かな国家観を持った人材の育成、正しい歴史認識に基づく道徳教育を進め、広く社会に貢献する団体を目指すとともに、強い絆で結ばれた家庭、互敬の精神に満ちた社会、世界の国々から信頼され尊敬される「道義国家日本」の再建に向けて取り組んでまいる所存です。

 今後とも皆様のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

令和8年4月吉日