理事長挨拶

 モラロジー研究所は、大正15年(1926)に法学博士・廣池千九郎(1866〜1938)が創立して以来、倫理道徳の研究と、これに基づく社会教育を推進してまいりました。平成22年4月1日には内閣府より「公益財団法人」の認定を受け、当法人の趣旨に賛同くださる方々のご支援とご協力のもと、心豊かで健全な社会づくりのために微力を尽くしております。 公益財団法人モラロジー研究所 理事長 廣池幹堂
公益財団法人モラロジー研究所 理事長
廣池 幹堂

​ 幕末の大分・中津に生まれた創立者は、日本の近代化という激動の時代を教育者・学者・救済活動家として歩む中で「人間がよりよく生きるための指針」を求め続け、総合人間学モラロジー(道徳科学)を創建しました。昨年は廣池千九郎生誕150年の記念年にあたり、その遺志に基づいて、現代社会が抱える諸問題の道徳的解決に貢献すべく、学校法人廣池学園との協働で各種記念事業に取り組んでまいりました。

国づくりの根本は国民の「心」を育てる教育であり、それは道徳教育にほかなりません。先人たちが長い歴史の中で育んできた「日本が世界に誇るもの」――伝統文化や勤勉・正直・礼節・質素・忍耐・倹約・親孝行などの「よき国民性」を次の世代へ伝えていくことは、道徳教育の使命です。そして、われわれ大人には、子供たちが「日本に生まれてよかった」と心から思える国をつくっていく責任があります。親から子へ、子から孫へと世代を重ねて道徳性を育む「累代教育」が、今こそ求められているのです。

平成30年度には全国の小学校、31年度には中学校で「道徳」が教科化され、道徳教育がスタートします。私どもは今、創立者の志にあらためて思いを致し、一人ひとりの生きがいと喜びに満ちた人生、明るく温かな家庭、そしてよりよい社会を実現していくため、道義国家再建の礎となる「人づくり」にますます努力をしてまいる所存です。

今後とも、当法人の事業にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

平成29年4月吉日