エッセイ

家族への感謝の気持ちを大切に

和歌山市立有功小学校 5年 井上 恵里花

私はいつも、つい「もうホンマ、ママの言うことなんか聞かへんしよ」とか、「だまっててよ。はずかしいやん」とか、本当は「ありがとう」って言いたいのに、ついきついことを言ってしまう。

だから、一日に一回は必ずケンカする。ケンカしてプンプンおこりながらふとんに入る。そしていつも思う。

「また、ケンカしたな。言うこと聞けばよかったな」といつも損をする。だけど、いつも損をしていても、変わりは無い。

「いつも、ありがとう」思い切って言ってみた。一しゅん「何?」という顔をしたけど、ギュッとだきしめてくれた。家族ってやっぱりあったかい。感謝の気持ちは大事にしなければいけないなと改めて感じた。

その日から、何かしてもらえば「ありがとう」と言うようにする。たまに、言いたくなくて、「ありがとうは?」と聞かれれば素直に「ありがとう」と言う。そうすればみんなが笑っていられる。ほんまにほんまにいつもありがとう。

平成29年度第6回「いのちのきずな」エッセイ作品集(和歌山モラロジー事務所)

<『モラロジー道徳教育』NO. 151 平成30年6月1日発行より>

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