大久保俊輝氏による出版記念講演会を開催!

 12月18日、財団柏キャンパスにて、大久保俊輝氏(当法人特任教授)による出版記念講演会「共に育ちあう関係に――子供が10歳なら親も10歳?」を開催いたしました。

 講演では、今回初めて出会った人同士で自己紹介をし、その内容に基づいて互いに「美点発見カード」に相手の美点を10個記入。後半では3人1組になって「えんたくん」(円形の段ボール)を用いたディスカッションを実施しました。

 大久保氏は、

①(「美点発見カード」のワーク後)相手に心を伝えていくことも、聞いて美点を発見していくことも、どちらも日ごろから訓練していくことが大事。そのためには感性を磨くこと。感性は日ごろから磨いていかないとだんだん鈍ってしまう

②「ほめる」には「褒める」と「誉める」の文字があるが、前者は上から目線の言葉であり、後者のほうが子供の能力をフラットに見ていこうとする言葉。「誉める」ができるよう意識改革をして子供の能力を伸ばしたい

③「誉める」の反対は、「責める」「比べる」。人間はだれもがそうしたクセを持っている。

だから、どこでもいじめは起こる。こうした社会を生きていくには、学校教育の中で抵抗力をつけさせることが大事。「いじめはない」と隠したり、見過ごしたりするのではなく、あるものだとして日ごろから意図的に対処することで、子供たちの抵抗力は身に付くことになる。

などと語りました。そして、その抵抗力をつけるためにということで、「幸せワクチン接種券」と題した内容をもとに「えんたくん」によるワークを展開しました。

 ユーモアたっぷりのお話に次々と笑いが起き、会場は終始和やかに。皆さん、自然と自己開示が始まり、深く頷き、拍手も幾度となく起こります。中には、自ずと今後の実践を決意発表される方も。それぞれが家族のあり方、子供への接し方などを考える講演会となりました。

 

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隣り合った人と自己紹介をし、互いに相手の美点を10個見つけていく(「美点発見カード」の作成と相手との話し合い)

 

円座になって「えんたくん」を使い、課題について思いや考えを記入。それを「えんたくん」を回して共有しディスカッション

 

終了後はサイン会も