楽しみを見いだす生き方
平成6年6月、天皇・皇后両陛下がご訪米の折、クリントン大統領は歓迎式典のスピーチで幕末の歌人・橘曙覧(たちばなあけみ)(1812-68)の歌を紹介しました。
それらの歌は、日常生活の何げない事柄を心楽しむ出来事としてありのままに表現されている歌です。
この「独楽吟(どくらくぎん)』は、「楽しみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」をはじめ、52首あります。
彼は、どんなことでも肯定的に受けとめ、できるだけ明るい物の見方を歌に託しています。
それらの歌は、人の長所を見るように努めるとか、明るく楽しい物の見方をしてはどうかと、私たちに問いかけてくれているようです。