道徳の授業:よりよく生きる喜び

分類:D4 A6

苦しみから喜びの心へ

 「人間は、ひたすら悩みと歓喜のために生まれてきたのだ。すぐれた人間は苦悩を突き抜けて歓喜を得る」と言ったのは、べートーベンです。

 彼は、常に自分にそう言い聞かせ、53歳にしてその考えを音楽に移しかえたのが第九交響曲でした。

 歓喜の歌で知られるこの曲(「おお友よ このような調べではなく、もっと心地よい もっと喜びに満ちた歌を歌おう」)は、最初の構想から実に31年の歳月をかけて完成されたものです。

 今年も、年末の街に第九交響曲が流れています。

 この曲を聴くすべての人々が、「苦しみから喜びの心」に変わることができれば、なんと素晴らしいことでしょう。


『ニューモラル』208号

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