大自然の絶妙なバランス
常に太陽光線を受けている地球。しかし、それによって地表の温度が上がり続けることはありません。地球は、太陽から受け取るのとほぼ同じ量のエネルギーを赤外線として宇宙空間に放出しているため、熱の収支バランスが取れているのです。
このとき放出された赤外線の一部は、大気中の二酸化炭素に吸収されて地表を暖めます。この温室効果といわれる現象によって、地表は平均十五度前後の温度に保たれています。もし二酸化炭素がまったく存在しなければ、地表はマイナス十八度になるといわれます。そして大気中の二酸化炭素が増えれば、それに吸収される赤外線の量が増え、温暖化が進みます。
こうした大自然の微妙なバランスのおかげで、私たちは生きています。同時に自分の生き方が地球環境に与える影響についても、慎重に考えたいものです。。
『ニューモラル』432号,『366日』8月12日