道徳の授業:生命の尊さ

分類:D1 A4 D4

与えられた「いのち」を生かす

 松下幸之助氏(パナソニック創業者)は、あるとき自分の成功に関して「自分を存在させてくれたもの」に感謝しなければいけないと考えました。まずは両親のこと、その先につながる祖先のこと……と、次々にさかのぼって考えた末、「初めての人間を誕生させたもの」に思いを馳せ、そこに宇宙の根源の力がはたらいているのではないかと考えついたといいます。そこには万物を生成発展させる(生み育てる)はたらきがあり、それが自然の理法であると考えたのです(参考=江口克彦著『成功の法則』PHP研究所)。

 「生かされている」とは、私たちを大きな自然の力が後押ししてくれているということです。今ここに生かされていることを感謝し、毎日の生活の中で、あるいは仕事や学業などを通して「与えられたいのち」を生かすよう、自分にできることを誠実に行う。そうしてこそ、自分の生きる意味を見いだせるのではないでしょうか。


『ニューモラル』467号
『366日』8月9日

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