道徳の授業:生命の尊さ

分類:D1

子供は神様からの「預かりもの」

 村上和雄氏(筑波大学名誉教授)は、子供の誕生に関して次のように述べています。

 「私たちは『子どもをつくる』と言います。しかし、それは少し傲慢なことではないか、と私は思っています。なぜかといえば、私たちの力だけでは、カビ一つできないのです。それなのに人間の力だけで、赤ちゃんができるでしょうか。私たちが行っていることは、きっかけを与えて、あとは栄養を与えているだけなのです」(『いのちの素晴らしさ』モラロジー研究所)

 子供はまさに神様や大自然からの「授かりもの」といえるのではないでしょうか。さらにその子供を「預かりもの」と考え、“社会に役立つ人間にしてお返しする”という視点を子育ての軸に置くと、子供への対応もおのずと違ってくるように思われます。そこに、今日の家庭問題を解決するヒントがあるのかもしれません。


『ニューモラル』434号
『366日』6月12日

道徳の授業トップ

ページトップへ