日本人の高貴な精神
明治の初めに日本を訪れた外国人は、日本人の誠実さに驚き、尊敬の念さえも抱いていたといいます。大森貝塚を発見したアメリカ人、エドワード・モース(1838~1925)も、次のように述べています。
「人々が正直である国にいることはじつに気持がよい。私はけっして札入れや懐中時計の見張りをしようとはしない。錠をかけぬ部屋の机の上に、私は小銭を置いたままにするのだが、日本人の子どもや召使は一日数十回出入りしても、さわってならぬ物にはけっして手を触れぬ」(『日本その日その日』平凡社)
私たちの先人は、いつの時代も、世界のどこでも通用する、日本人の魂というべき高貴な精神を守り伝えてきました。私たちもこの精神を大切に受け継ぎたいものです。
『ニューモラル』460号,『366日』9月18日