仕事と生き方はつながっている
私たちの働く環境は、時代によって大きく変化するものですが、人はいつの時代も仕事の中に「働く喜び」を見いだし、誇りある生き方をしたいと願うものでしょう。
他人から見れば恵まれた仕事であっても、「仕事がおもしろくない」と不平不満を漏らす人もいます。一方、与えられた仕事に地道に取り組み続ける中で、仕事に対する愛着が生まれ、これを適職と感じるようになった人もいるでしょう。その違いは、仕事をどのようにとらえるかにあるといえます。
古来、日本人は誠実に生き、誠実に仕事をしてきました。現代の日本が高い生活水準にあるのは、先人が誠実に仕事と向き合ってきた賜物であり、私たちは、先人が築き上げたものを享受しているにすぎません。今、私たちが誠実な生き方や仕事に対する誠意を失えば、日本は衰退の道を歩むことになるのではないでしょうか。
『ニューモラル』460号,『366日』9月5日