一人ひとりの心がけが未来をつくる
先人たちは、自然の恵みに感謝して、世のため人のため、さらには子孫世代である私たちのために、資源を大切に役立ててきました。――今、私たちもまた、次の世代のために新たな種をまいて生きる務めを担っていると言えます。
イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェル(1738~1822)は「友よ、われわれが死ぬときには、われわれが生まれたときより、世の中を少しなりともよくしていこうじゃないか」という言葉を残しました。
子孫たちのために、自然環境や資源、社会、文化、生き方なども、すべて少しでもよい状態にして、大切に受け継いでいく。そのために私たちの日常においてできることを考え、行動を起こしていくことで、未来だけでなく、今を生きる私たち自身の心と暮らしも豊かになっていくのではないでしょうか。
『ニューモラル』515号,『366日』6月7日