食卓で深まる家族の絆
食事を人と共にしたとき、一人で食べたときより格段においしく感じられた、という経験はないでしょうか。喜びを共有できる相手がいると、食事には彩りが添えられます。テレビを見ながら「ただ同じ場所で食べる」というだけでは、そうはなりません。相手と顔を見合わせ、言葉を交わしてこそ、温かな空気が流れるのでしょう。
家族そろっての夕食は、その日の出来事などを話し合える、団欒のひとときです。また、話題には上らずとも、子供の表情から“学校で何かあったのかな”と察することもあるでしょう。食卓で家族と向き合うことは、互いに心を通わせて、絆を深めることにも役立つのではないでしょうか。
家族がそろって食卓を囲むことの意味を思い起こし、忙しい毎日の中でも、少しでもそうした機会をつくってみてはいかがでしょうか。
『ニューモラル』466号,『366日』5月2日