孝は百行の本
昔から「孝は百行の本」といわれるように、親に対する感謝の心や、自分が受けてきた恩に報いようとする心を育むことは、よりよい人間関係を築いていくための基礎になります。
親孝行を志して、その心に思いを馳せること。それは夫婦やきょうだいをはじめとする親以外の家族、または友人・知人、さらには職場の人たちやお客様、お得意様など、自分の周囲のさまざまな人たちの立場になって考えることのできる「思いやりの心」を育てることにもつながるのです。
「思いやりの心」とは、どのような人間関係においても、それを円滑にするために大切なことでしょう。その意味で、親孝行は、まさに「道徳実行の出発点」といえるのです。
『ニューモラル』416号,『366日』4月6日