子供の気持ちを受けとめる
子供が不機嫌になったりグズグズ言ったり、ということは日常茶飯事です。そんなとき、周りの大人がどう対応するかはとても大切なことです。
子供の感情が波打って言うことを聞かないとき、大人はつい子供の怒りや訴えを受けとめることも忘れて、自分の考えばかりを押しつけようとします。
しかし、子供は大人のように論理的ではなく、感情をめいっぱい出して動こうとします。そして、心はとても純粋で、その分受ける傷も大きいのです。
例えば、子供はよく親にまとわりつきます。そのとき大人が「もう大きいんだからやめなさい」などと、子供の気持ちを受けとめることなく拒絶すると、子供はそれだけで心を閉ざしてしまいます。後でいくら親がすりよっても、そのときの素直な気持ちはもうありませんが、拒絶された心の傷だけはしっかり残るのです。
『ニューモラル』302号,『366日』10月19日