相手の満足感を引き出す言葉
空気の入ったゴムまりを指で押してみましょう。
ゴムまりの内側から押し返してくる力を感じます。
この力は、押しつけた力とまったく正反対の方向から同じ力で押し返してくるのです。
これとよく似たことが、毎日の生活の中にはたくさんあります。
たとえば、母親が子どもに「お手伝いをしなさい」という押しつける力を加えると、子どもは「いやだ」と、不満・反発の感情で押し返してくるのです。
これとは逆に、「力を貸してね」「ちょっと助けてね」という力を加えると、協力や手助けという形でかえってきます。
このときの心は「自分を必要としている、認めてくれている」という満足感が作用しています。
相手の満足感を引き出すような言葉を工夫して使いたいものです。