分類:C2
温かい社会をつくる原動力
私たちは社会の中で生きていく限り、周りの人々の世話や助けを受けるものです。
例えば道路・電気・ガス・水道をはじめ、教育・福祉などの公共のサービスの恩恵を受けない人はいないでしょう。私たちは持ちつ持たれつ、助け助けられる社会に暮らしています。言い換えれば、迷惑をかけたり、かけられたりする関係にあるのです。時には、自分では気づかないうちに他人に迷惑をかけていることもあるでしょう。
大切なのは、そうした関係の中に自分自身があることを自覚することでしょう。そのとき、多くの恩恵に対する感謝の心と共に、自分も身近なところから人々に働きかけ、できることで社会に貢献したいという心が生まれてくるのではないでしょうか。
そうした一人ひとりの積極的な働きかけが、明るく温かい社会をつくる原動力となり、めぐりめぐってみずからの幸せにつながっていくのです。
『ニューモラル』449号,『366日』3月25日