道徳の授業:公正・公平・社会正義

分類:C2 B3

「心の中の言葉」の力

 突然の人事異動で、意欲的に取り組んでいた仕事から離れることになった会社員のNさん(40歳)。異動は勤め人の定めと承知していても、心の中にはいつも“こんちくしょう”という言葉が渦巻いていました。仕事がうまくいかないと、周りの人を責める気持ちが湧き起こりきます。そうして半年ほど経つと、職場の同僚はNさんを避けるようになりました。家でも、妻や子供の笑顔をあまり見なくなった気がします。

 ある朝、顔を洗おうとしたNさんが鏡を見ると……「あーあ、これじゃ、皆が避けるのも無理ないか」。そこには、ムッとした自分の顔が映っていたのです。

 「心の中の言葉」は力を持っています。不平不満の心で過ごすのか、感謝の心で過ごすのかで、毎日の生活は変わってくるのではないでしょうか。試しに“ありがとうございます”という心の中の言葉で、今日一日をスタートしてみませんか。


『ニューモラル』400号
『『366日』10月15日

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