食べることは人間形成の基礎
現在、食をめぐって、次のような問題点が指摘されています。
①食習慣の乱れ ②栄養面での偏り ③食文化の継承の断絶 ④低い食料自給率 ⑤食べ物の安全性への不安 ⑥食べ残しなどによる食品の廃棄
こうした危機感から平成17年6月に成立した「食育基本法」の中では、食育(食に関する教育)を知育・徳育・体育の基礎として位置づけています。そこには「食べることは豊かな人間形成の基本である」との考え方があります。
特に家族と共にする食事は、家族の絆を強めると共に、食事のマナーや調理法、味付けなど、食に関わるさまざまな文化を伝える場でもありました。食生活の崩壊は、健康面だけでなく、私たちの生き方そのものに大きく関わる問題です。家庭、学校、そして地域の中でも、「食」のあり方を見つめ直していきたいものです。
『ニューモラル』452号,『366日』1月21日