親の心に守られて
夏の帰省も終わり、実家を車で離れようとするとき、父親が頭を深々と下げて、挨拶をしました。
それは別れの挨拶というよりも、神社にお参りしている姿のようでした。
いつのころからか、別れるときに決まって父親がする、このような態度が気になっていました。
その動作は、子供たちの安全と幸せを祈る姿でした。
父親の背中の後ろには、ずっと続く祖先たちの「思い」があり、それがこのような動作をさせているのでしょう。
そう考えると、自分を支えるエネルギーを与えられる気がして、自然に「ありがたい」という感謝の念が生まれるのです。
両親や祖先のためにも、自分が幸せな生活を送ることが一つの使命なのです。