道徳の授業:礼儀

分類:B3 B2 C4

親の心に守られて

 夏の帰省も終わり、実家を車で離れようとするとき、父親が頭を深々と下げて、挨拶をしました。

 それは別れの挨拶というよりも、神社にお参りしている姿のようでした。

 いつのころからか、別れるときに決まって父親がする、このような態度が気になっていました。

 その動作は、子供たちの安全と幸せを祈る姿でした。

 父親の背中の後ろには、ずっと続く祖先たちの「思い」があり、それがこのような動作をさせているのでしょう。

 そう考えると、自分を支えるエネルギーを与えられる気がして、自然に「ありがたい」という感謝の念が生まれるのです。

 両親や祖先のためにも、自分が幸せな生活を送ることが一つの使命なのです。

『ニューモラル』348号

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