「ありがとう」を頻繁に
東海大学医学部精神科の保坂隆教授は、感謝の気持ちを表す「ありがとう」はお互いを心地よくする魔法のような言葉であると言い、次のように述べています。
「エレベーターがちょうど閉まりかかっていた。息せききって駆け込んできたあなたを見て、誰かが『開』ボタンを押して、あなたが乗るのを待ってくれた。こんなとき、『あ、すみません』といっていないだろうか。(中略)『すみません』は、『気遣いさせてしまって申し訳ない』というネガティブな感情になるが、『ありがとう』ならば、『待っていてくれて、本当にうれしいです』とぐっとポジティブな感情が湧き出てくる」(『平常心』中公新書ラクレ)
「感謝の種」は、私たちは日常に数多く存在します。家族や職場、社会の中で受けているさまざまな支えに対して、積極的に感謝の心を表してみませんか。
『ニューモラル』482号, 『366日』6月29日