感謝が幸福を連れてくる
ある心理学の研究によると、よく感謝をする人(感謝の気持ちが強い人)は、そうでない人に比べて「恋人ができた」「給料が上がった」等のよい出来事が多く起こっているというわけではなかったといいます。よく感謝をする人は、「今日は雨が降ったので、植物がみずみずしい」「出張したおかげで、新幹線から富士山を見ることができた」等々、私たちがふだん経験する出来事を肯定的にとらえる傾向があるということです。
人によって、物事の受けとめ方は異なります。恵まれた環境にあっても、不平不満の気持ちを抱く人はいます。一方で、たとえ逆境にあっても「自己を磨き高めるよい機会である」という感謝の心で受けとめる人も、少なくありません。
「すべては心の持ち方一つ」といわれます。感謝の心は、私たちの人生を明るく切り開いていく、大きな力を持っているのではないでしょうか。
『ニューモラル』482号,『366日』12月18日