分類:B2
「おかげさま」の発想
私たちは、何か苦しいことがあると、その原因を他の人や自分の境遇に求めて、心の中で“あの人のせいで、自分が苦労しなければならない”“境遇が悪いせいで、自分はつらい思いをしなければならない”と、ひそかにつぶやくことがあります。
こうした思いを放置しておくと、私たちの心は「○○のせい」をいくらでも見つけ出していきます。見つければ見つけるほど心は暗くなり、重くなります。
ここで、発想を変えてみてはいかがでしょうか。「○○のせい」を「○○のおかげ」と。すると、後に続く言葉が変わります。“あの人のおかげで、自分を鍛えさせてもらえるんだ”“この境遇のおかげで、努力する人間になれるんだ”
感謝の心を忘れず、苦労や苦難をも「おかげさまの発想」で受けとめることができれば、心は豊かになり、人生はよい方向へと導かれていくことでしょう。
『ニューモラル』381号,『366日』4月19日