人の「思い」を受けとめる
ピンと張ったピアノの弦は、その緊張を解こうとする作用から、徐々にゆるみが生じていきます。
人間の心もこれと似ています。
熱心さや克己心は、私たちが困難を乗り越えて成長していくうえで欠かせません。
一方、緊張や興奮にさらされ続けた心は、余裕や周囲との調和を失うことがあります。
心の余裕を失って周囲に不協和音が生じると、「他人こそが原因」と考えがちです。
すると人間関係の不協和音はますます広がります。
日々乱れを生じていく心の均衡を、ピアノの調律と同じように、意識して取り戻す必要があります。