見返りを求めずに補う心づかい
まだ子供が幼くて手がかかるとき、夫は妻のために、妻は夫のために、何をすることができるでしょうか。
「相手を補う」という考え方は、夫婦間の問題にとどまらず、人間関係の基本的なあり方にもつながっていくものです。
どのような人でも、長所も短所もあります。人間は、お互いに何かと足りない点があるのが普通です。相手の足りない点を補おうとする心は、この世界に同時期に生きている人間同士として、とても大切な心づかいです。
注意したい点は、相手を補う際の心の持ち方です。夫婦は身近な存在だからこそ求め合う気持ちも強くなっていくものですが、相手に見返りを求めないで自分が進んで行おうとするところに、心づかいのヒントがあるのではないでしょうか。
『ニューモラル』397号,『366日』10月22日