道徳の授業:親切・思いやり

分類:B1

「価値づけ」しない愛

 心と心がふれあう人間関係が構築されるとき、そこには必ず共通する要素があるようです。臨床心理学者の杉田峰康氏は、次のように述べています。

 「相手が『かわいいから』とか、『言うことを聞くから』『よい成績をとるから』『経済的に豊かだから』、だから大事にする、というような自分にとって都合のよい条件づけ、価値づけをした愛情ではなく、“あなたが存在していることが大事”という気持ちで人と接すること、つまり条件のつかない大きな愛が本当の愛なのです」(要旨/参考=『人を育てる「愛のストローク」』モラロジー研究所)

 私たちは人と関わるとき、自分の期待に応えてくれる相手を大事にしようという気持ちがはたらきやすいものです。だからこそ、自分にとって損か得かではなく、まず相手のことを認め、相手の幸せを祈ることだけに集中することが大切です。

『ニューモラル』395号『366日』4月10日

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