美保ちゃんの「愛の実践」
美保ちゃんは小学校5年生。
生まれたときから知的障害のハンディキャップを持つ女の子です。
そのため、言葉がすらすらと出てこなくて、ゆっくりとしか話すことができません。
体もあまり自由に動かすことができません。
でも、美保ちゃんは、どの子にも自分から声をかけ、いつもニコニコと笑顔をたやしません。
ピアノ演奏会のとき、美保ちゃんは、出番を待っている子供たちの緊張を少しでも和らげようとして、「だいじょうぶよ」「いつもどおりの…えんそうで…いいんだからね」とゆっくりとした口調で話しかけます。
そして、ピアノ演奏を終えた子供にも、「とてもよかったよ。上手だったよ」と声をかけるのでした。
愛は理屈ではなく実践です。