すばらしい失敗
子供が何かに失敗したとき、親はその間違いを正そうとするあまり、状況を十分に把握することや子供の気持ちを察することなく、すぐに叱ったり、安易に手助けをしたりしてしまうことがあります。
子供が何かを試みて、課題を乗り越えようとしたときの失敗は「すばらしい失敗」なのです。だからこそ、肯定的な言葉をかけることが大切です。その失敗の中にも、わずかにでも成長している部分があるかもしれません。それを見逃さないためにも、親は子供を見つめる確かな目を養っておきたいものです。
子供は、たとえ些細なことでも共感され、努力が認められれば、新たな意欲が湧いてくることでしょう。そうなってこそ、その「失敗体験」が生きてくるのではないでしょうか。
『ニューモラル』423号,『366日』6月26日