マイナス体験は成長のチャンス
子供は成長していく中で、さまざまな課題にぶつかります。友だちとの人間関係、部活での試練、受験での失敗等々……。そして、その都度自分自身の心に問いながら、みずからの方向を見いだしていくものです。このとき、親がどのような思いでどのように子供に接するかは、課題の解決のための重要な鍵になるようです。
親にできることは、子供の置かれた状況をしっかりつかみ、粘り強く見守り続けていくことではないでしょうか。悲しむ子供をかわいそうに思うあまり、むやみに周囲を責めることは、決してよい結果を生みません。親にも耐える力が必要といえます。
誰にもつらく苦しいことはあります。しかし、そのことから逃げずに真正面から受けとめ、誠実に対処することが、本人の成長へとつながっていくのではないでしょうか。マイナス体験は、成長のチャンスでもあるのです。
『ニューモラル』372号,『366日』3月10日