道徳の授業:個性の伸長・向上心

分類:A4 D4

「今、ここ」でやるべきことをやり続ける

 日本初の林学博士で「日本の公園の父」と呼ばれる本多静六(1866~1952)は、「仕事は一所懸命にやっていれば必ずおもしろくなる。それが成功への道であり、幸福への道である」という確信を、生涯にわたって説き続けました。

 本多は、幼いころに父親が多額の借金を残して亡くなったため、書生として他家に住み込んで勉学に励みました。その折、家の主人から紹介されたのが、学費のかからない「山林学校」でした。目の前に偶然現れたその道で、与えられたことを一所懸命にやり続けることで、本多はみずからの人生を切り開いていったのです。(参考=『人間力を伸ばす珠玉の言葉』モラロジー研究所)

 「自分らしくいられる場所」を探して堂々巡りになるよりも、「今、ここ」でやるべきことをやり続けてこそ、発見や喜びが得られるのではないでしょうか。

『ニューモラル』511号,『366日』11月2日

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