道徳の授業:個性の伸長・向上心

分類:A4 A6

「短所」が「長所」に見えてくる

 玄関に飾られた花を見るときの心は、人によって異なります。出入りするのに邪魔だと思う人、ただそこに花があるだけだと考える人、美しいと感じる人、ありがたいものとして見る人、花を飾った人の優しい心を感じる人など……。中には、花があることにすら気づかない人もいることでしょう。花は、あるがままに咲いています。それに対して人がさまざまな見方をし、花の価値を決めているのです。

 人が他人を見るときにも、同じことがいえます。見方や考え方を変えてみると、「しつこい人」は「とても熱心」、「頑固な人」は「意志の強い人」、「おせっかい」は「親切な人」というように、短所だと思われることも長所に見えてくるのではないでしょうか。日々、出会う人や物事に対しても、努めてそのよい面を見ることを習慣づけ、感謝しつつ、心穏やかに毎日を過ごしたいものです。

『ニューモラル』303号,『366日』3月14日

道徳の授業トップ

ページトップへ