道徳の授業:節度・節制

分類:A3

心で数える一、二、三……

 熟慮という言葉の「慮」の字は「おもんぱかる」と読み、「よくよく考える、思いめぐらす」という意味です。字源から見ると「心で考えて数える」(『字源辞典』角川書店)となります。――私たちは何か問題に直面したとき、「熟慮」できているでしょうか。高ぶった感情を、そのまま他人にぶつけてしまっていることはないでしょうか。

 アメリカの情操教育では、「シックスセカンズ・ポーズ」という方法が用いられます(参考=『EQこころの鍛え方』東洋経済新報社)。冷静さを失いそうになったら「一、二、三、四、五、六」と、心の中で数を数えてみるというものです。この六秒が自分と冷静に向き合う時間になり、高ぶった感情が少し落ち着いてくるのです。

『ニューモラル』470号『366日』3月26日

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