道徳の授業:節度・節制

分類:A3 B2 D1

「もったいない」の復権を

 物資が不足していた時代とは異なり、使い捨ての感覚が身についている現代では、「もったいない」の言葉だけを繰り返しても、その感覚を持つことは難しいものです。

 新たに品物を購入する場合には、本当に必要なのか、長く使えるかなどをよく吟味して、無駄なものを増やさないことが大切です。また、物を丁寧に扱い、こまめに手入れを行って、製品の寿命を延ばす努力も必要でしょう。そして、使わなくなった品物を人に譲って物の「いのち」を引き継いでいくことも、家具や衣類などであればリフォームして新しい「いのち」を吹き込むこともできます。どうしても捨てる場合には、物の「いのち」に対する感謝の気持ちを持つことが大切でしょう。

 「もったいない」の心は、このように日常の中で意識しながら実践することで、豊かな現代においても蘇っていくのではないでしょうか。

『ニューモラル』408号,『366日』12月8日

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