道徳の授業:正直・誠実

分類:A2

努力だけでは相手に不快感を抱かせる

 人は、物事に熱心に取り組んでいるときほど、他人が自分ほど熱心でないように見えて、その相手を責めたり、とがめたりする気持ちになりやすいものです。

 また、自分とは考え方や仕事のやり方が違う人を受け入れる心の余裕を失いやすく、かえってもめごとを起こしやすいのです。

 つまり、自分が努力すればするほど、熱心でない人を責めたり、熱心さを人に強要したりして、相手に不快な思いをいだかせる傾向になりがちです。

 さらに、自分こそが、自分だけがよくやっていると思ってしまっては、相手の存在を無視してしまい、人との共感的なつながりを切ってしまうことにもなりかねません。

『ニューモラル』321号

道徳の授業トップ

ページトップへ