「やわらかな心」が見方を変える
「手際が悪い」と思える人も、見方を変えれば「慎重な人」といえるかもしれません。同様に「おせっかいな人」は「面倒見がよい人」、「不平不満が多い」は「批判力に富む」、「頑固、強情である」は「意志が強い、根性がある」ともとらえることができるでしょう。
“あの人はこうだから……”“それはこう決まっている”
そう思ったときこそ、ひと呼吸置いて、謙虚に一歩下がるつもりで考え直してみましょう。
車のスピードを緩めれば、運転する人の視野が広くなるものです。同様に、人や物事を多面的に正しくとらえるためには、時に立ち止まって“待てよ、こういう見方もできるかもしれない”と思いをめぐらす「柔らかな心」が大切なのです。
『ニューモラル』436号,『366日』7月6日