生き方を変えるチャンス
心づかいは目には見えませんが、隠そうとしても隠しきれるものではありません。表情や言葉、態度、行動などに表れ、いつとはなしに周囲にも伝わっていきます。
私たちの心は、日々の生活の中で、人を思いやり、優しく慰めるといった「よいはたらき」もしますが、人を責めたり、傷つけたりという「悪いはたらき」もします。悪いほうの心づかいを積み重ねていけば、人生のある時期になって、人間関係を中心に何かしらの問題が表れてくるかもしれません。今まで問題なく過ごしていた人が、「どうしてこんなことになってしまったのだろう」「いつ道を間違えたのだろう」「家族の中で自分だけが孤立していた」といった言葉をもらすこともあるものです。
しかし問題が表れたときこそ、生き方――日々の小さな行いと心づかいを見直し、これを変えていくチャンスです。
『ニューモラル』418号,『366日』12月28日