一人ひとりのモラルが社会を変える
子供たちは、家庭や社会の中で躾を受けるとともに、さまざまな経験を積むことで、善悪の基準を自分の心の中につくり上げ、自分を律していけるようになります。
「自分を律する」というと、私たちは自分の意欲を抑え込むとか、自分らしさがなくなると受け取りがちです。しかし、決してそうではありません。私たちは易きにつきやすく、周りの情勢に流されやすいからこそ、善悪の基準をきちんと持ち、それに基づいて自分で自分を律することによって、自分らしさをよりよく発揮できるのです。
「皆がやっているけれど、やってはいけないことはやらない」「皆はやっていないけれど、やるべきことはやる」という心の姿勢を養い、一人ひとりが努力を積み重ねていきましょう。それは子供たちにもよい影響を与え、社会全体をよりよい方向へと変えていく力になっていくのではないでしょうか。
『ニューモラル』402号,『366日』8月17日