「寄付」と「募金」の違いについて学ぶ
寄付と募金は、ほぼ同じような使われ方をする言葉です。いずれも善意による行為ですが、厳密には意味が異なります。今回は、「寄付」と「募金」の違い、使い分けについて解説します。
「寄付」と「募金」の違いって何?

はじめに、寄付と募金の言葉としての意味の違いを解説します。
●寄付とは
寄付の定義は、「金品を贈ること」です。贈る対象は、機関や団体、被災者などさまざまなケースが考えられます。また、寄付には「力を尽くし役に立つこと」という意味もあります。寄付が金銭以外の物品でも成り立つのは、そうした広義を含んでいるからかもしれません。いずれにしても、公共の利益のために自身の金品を差し出すこと全般が寄付行為といえます。
寄付については、以下の記事でも解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
●募金とは
募金の定義は、読んで字の通り「お金を募ること」という意味です。お金を募るのは多くの場合、団体や機関などです。つまり、正確にはお金を集めることが「募金をする」という意味で、お金を出す側が募金という言葉を用いるのは誤りということになります。一方で、募金に対してお金を出すことも、寄付と呼ぶことができるでしょう。
現在は、特に募金と寄付の本来の意味を明確に分けずに使われることが多いようですが、一応の違いは知っておくとよいかもしれません。募金の対象となるのは、金銭のみで、寄付のように物品は含みません。寄付がどちらかといえば個人の自発的なアクションに対して、募金は団体や機関などの募金活動が発端になります。これらを踏まえると、以下のようにまとめることができるでしょう。
・寄付:自発的に金品を贈ること
・募金:受動的にお金を出すこと
個人が「社会のために何かしたい」というときの考え方としては、寄付という大きい概念の中に「募金が存在している」と考えるとわかりやすくなります。
また、募金は少額のお金を多くの人から集めるイメージがあります。一方、寄付の金額の多寡はその人の意思により、少額から高額まで幅広いイメージです。
「寄付」をすべき? 「募金」をすべき?

寄付も募金も、個人的な意思による社会貢献のための行動という点は同じです。ただ、寄付のほうが貢献先の選択肢が多く、募金活動を通してではなく直接的に寄付先に好意の気持ちを届けることができます。また、貢献するための方法が金銭に限られず、衣類や本、切手やハガキなど身の回りにあるものから始めることができることも特徴です。
寄付は、募金にはないメリットもあります。そのため、「社会貢献をしよう!」と思い立ったとき、すぐに行動へつなげられる点でおすすめです。
モラロジー道徳教育財団への寄付について
モラロジー道徳教育財団では、寄付を通してさまざまな分野への社会貢献活動を展開しています。
● 青少年育成
● 子育て支援
● 学校教育への支援
● シニア世代の活躍支援
● 社会人対象生涯学習セミナー
● 企業の人材育成
● 災害支援活動
活動内容に賛同できるものがあれば、ぜひ行動に移してみてはいかがでしょうか。
寄付活動で社会貢献への積極的な意思表示をしよう
募金に協力をするのも、寄付の一つには違いありません。寄付は、お金だけではなく、さらに幅広い意味での社会貢献につながる行動です。無理のない方法で社会貢献をしたいのであれば、豊富な寄付の内容と寄付先の中から自分に合うものを選んで実行していくとよいでしょう。寄付活動は、社会貢献への手軽な一歩です。ぜひ積極性をもって自発的に始めていきましょう。