社会貢献

お金だけではない「寄付」の種類について知ろう

寄付と聞くと、「お金持ちや生活に余裕のある人が行うもの」と考える人も多いのではないでしょうか。たしかに、ニュースなどでは「多額の寄付」という文字を目にすることも多くあります。しかし寄付の持つ意味はそれだけではありません。ここでは寄付についての知識を深めながら、その意義を確認していきます。

寄付をすると節税になるってほんと?


寄付という行為について、「お金がないから寄付できない」「余裕がないからできない」と考えている方も多いかもしれません。寄付には、「公共事業や社寺などに金品を贈ること」のほか、「力を尽くし役に立つこと」という意味もあります。

 

例えば、寄付には以下のようなものがあります。

 

1.金銭による寄付

災害時の募金や義援金、ユニセフへの寄付や赤い羽根共同募金などです。

2.ふるさと納税

「納税」という名称がついていますが、実態としては任意の自治体への寄付です。申告を行うことで、寄付金額が控除の対象となり、寄付した自治体に納税した形となります。納税先を選ぶことで自治体からのさまざまな「返礼品」がもらえるため、寄付する側にもメリットがある点が特徴です。

3.価値のある物品そのものを提供することによる寄付

NPOへ中古パソコンを寄付することで、難民救済活動と資源のリサイクルに役立ちます。また、被災地に向けて衣類や食器などの日用品を提供することも寄付活動の一つです。

4.各種ポイントの寄付

Tポイントやdポイント、楽天ポイントなどのポイントプログラムを活用した寄付の方法もあります。現在は、さまざまな分野でポイントによる寄付の受付が実施されており、各ポイントサイトで寄付先を選べます。

5.遺産や相続物の寄付

遺族に対しての相続分から、あるいは故人の遺志に従って寄付することができます。寄付できるものとしては、金銭や不動産、絵画などさまざまです。寄付分については、相続財産から差し引いて課税計算されるため、相続税の対象になりません。

6.特定寄付信託や生命保険信託の寄付

「特定寄付信託」とは、信託した財産から寄付先に対して5年~最長10年までの期間寄付される仕組みをいいます。依頼者が信託期間の途中で亡くなったときには、残った財産が寄付先へ寄付されます。

「生命保険信託」は、信託銀行と信託契約を結び、保険契約者が亡くなった際に日本赤十字社や日本ユニセフ協会などの公益団体に保険金が寄付される仕組みです。例としては、三井住友海上プライマリー生命保険の「社会貢献特約」が注目されています。

7.ボランティア活動

冒頭にもあったように、「力を尽くし役に立つこと」が寄付となるのであれば、ボランティア活動も立派な寄付の一つです。「公益活動を行うグループ・団体の会員になる」「被災地に赴いて被災者の手助けをする」といった行為も、人力による寄付といえるでしょう。

8.寄付型クラウドファンディング

「寄付型クラウドファンディング」とは、公益活動を行う団体が、社会問題を解決するための事業を行う際の資金として寄付金を集めるものです。一般的なクラウドファンディングとは異なり、事業による収益があっても出資者への金銭による還元はなく、協力者に対して手紙やメールによるお礼が一般的です。

成功事例としては、日本こども支援協会の「里親制度啓発キャンペーン」などがあります。

自分ができる寄付を目的と併せて検討することが重要

        


ここまで見てきたように、寄付にはさまざまな形があります。金銭による寄付は、使い道が広がるため、活用する側としても扱いやすい点が大きなメリットです。一方で、物品による寄付は寄付する側に価値がなくても、受ける側に思わぬ価値があることも少なくありません。

そのように考えれば、たとえ不要物でも一度再利用・再活用を検討してみることが望ましいでしょう。不用品によっては、「はたして寄付する価値があるのかどうかわからない」という場合もあるかもしれません。

その場合は、ブックオフの買取寄付サービス「キモチと。」のように、モノを売ったお金を指定団体に寄付できるタイプのサービスを利用することもできます。また、寄付に関する情報を総合的に集めたサイト「シンカブル」では、誕生日やお祝いごとのプレゼントの代わりに寄付を募る「バースデードネーション」を提供しています。

今は使わずに放置されているモノを社会に役立てたいという場合は、「シャンティ国際ボランティア」のサイトなどがおすすめです。絵本やランドセルなど、思い入れのあるモノにも第二の用途が開けます。

「適当なモノもお金もないが、貢献したい気持ちはある」という人であれば、労働力として貢献することも可能です。先の寄付活動の例にもあげたように、ボランティアの精神は寄付に極めて近いものがあります。

またSNSでのシェアも支援の一つになります。例えば、「寄付で支援したい」「支援できることを紹介したい」そう思ったら、投稿と一緒にハッシュタグを利用してみましょう。

#寄付で社会貢献
#寄付で○○を応援
#寄付で○○支援

といったハッシュタグをつけることで、あなたの思いが多くの人に広がっていきます。ハッシュタグをつけて投稿することで活動の認知度を向上させ、社会課題をたくさんの人に知ってもらうきっかけになるのです。

近年注目されている活動の一つが「プロボノ」です。プロボノとは、ラテン語「Pro Bono Publico」を語源としており、「公共善のために」という意味になります。プロボノボランティアは、仕事を通じて培った専門性や知識を活かして取り組むボランティア活動のことです。

個人の意思さえあれば、NPOや地域団体などへの支援ができる取り組みに参加することが可能です。

今は使わずに放置されているモノを社会に役立てたいという場合は、「シャンティ国際ボランティア」のサイトなどがおすすめです。絵本やランドセルなど、思い入れのあるモノにも第二の用途が開けます。

寄付が生み出すメリットについて再度確認

寄付が生み出すメリットは、寄付される側だけのものではありません。例えば、寄付する側は社会の一員としての責任を担ったことへの満足感が得られるでしょう。また寄付行為を通じて、社会への関心の高まりや他者への興味を向上させられるのではないでしょうか。人とつながる気持ちは、自身の精神にも好影響を与えることができます。

また、「ある人にとっては必要のないモノでも別の人にとっては有用なモノ」が、世の中にはたくさんあります。寄付を行うことでニーズマッチを生み出し、社会を良好に保つだけではなく環境問題の解決の糸口となる可能性もあるでしょう。現在、世界的に意識が高まっているSDGsの考えにもつながっていきそうです。

「力を尽くし役に立つこと」を寄付の一環とすれば、共感する団体の活動を知って、広めることも一つの支援方法といえるでしょう。寄付の形が人それぞれで多岐にわたることを理解していけば、寄付行為は決して難しいものではなくなります。

まとめ

寄付は、自分が社会の役に立ちたいと思えば、誰にでも行える社会貢献の一つです。金銭の寄付ばかりではなく、不用品を提供したり労働力を提供したりするなど寄付にはさまざまな選択肢があります。ここで紹介した寄付の方法から、まずは一つ、自分に合った寄付を見つけていきましょう。

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