第57回道徳教育研究会

沖縄県糸満・宮古島会場

沖縄から北海道まで全国をつなぐオンライン研究会

 令和2年8月1日(土)、折からの新型コロナウイルスの影響で、沖縄県糸満会場、宮古島会場における第57回道徳教育研究会は、インターネット・オンライン形式にて開催(後援:文部科学省、沖縄県教育委員会、宮古島市教育委員会)。現職の学校教員など約80名の参加者が、3人の講師の話に耳を傾けました。

 

山崎健彦講師

1「先人の言葉に学ぶ ~教師(人間)として大事にしておくべき心」

 山崎健彦氏(学校教育アドバイザー)
 総合人間学モラロジーの提唱者:廣池千九郎、35歳で小学校の校長に抜擢されるも直接子供の教育に関わることを望んで降格を希望した熊本県教師の徳永康起、童謡「故郷」の作詞者の高野辰之――。この3名の生き方・考え方を紹介し、クイズ形式で楽しく話を進めました。
「すべての人に天命が与えられている。故に今の職業にあらん限り尽くしていきましょう」と講話を結びました。

 

廣瀬由美子講師

2「やさしさのある学校をつくる」

廣瀬由美子氏(学校教育アドバイザー)
 講師となって貫いているテーマについて講話を展開。子供たちや先生方の心の中にやさしさを育てることによって、荒れた学校を落ち着いた学校へと変えた自身の体験を語りました。心と学びのバリアフリー、立場の違いを超えたチームワーク、一人一人のよさを生かす研究・実践を大事にされた内容でした。

 

野口芳宏講師

3「教師の人柄と魅力」

野口芳宏氏(学校教育アドバイザー)
 「教育の役割とは、学力形成と人間形成である。人間形成は教える側の感化力が影響する」という話をもとに、子供と行動を共にする担任教師、子供の心が分かる音楽教師、叱ってくれた先輩教師など、野口講師が出会った教師たちから受けた影響と共通する哲学を述べられました。

 オンラインで研究会を初めて行う参加者に向けて事前練習を何回も開くなど細かな対応を行い、大きなトラブルもなく円滑に進みました。お一人30分の講義でしたが、チャットでの質問も寄せられるなど、双方向で意見が行きかう充実した研究会となりました。

 

(令和2年8月6日)

 

 

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