道徳による学級経営を模索――東京都江戸川会場
8月18日、江戸川区総合文化センター(東京都江戸川区)において、道徳教育研究会を開催(後援:文部科学省・東京都教育委員会・江戸川区)。江小川区内の小中学校の先生方をはじめ教育関係者など117名が参加しました。
斉藤猛氏(江戸川区長)の挨拶の後、江戸川区教育長の千葉孝氏が講話を行いました。千葉氏は、これまでの江戸川区の教育に対する取り組みを伝え、現在は特に子供の成長支援や学習支援に力を入れていることを解説。「我々行政が環境を整えていけば、子供たちは自らの力で成長していける」と述べました。また、教育とは離れているように見える仕事であっても、子供との接点はあると強調し、今後の教育行政における展開を語りました。

千葉孝氏(江戸川区教育長)
教育実践発表では、三人の若手教師が、それぞれ教室で実際に行われている道徳授業の内容を映像とともに報告。現場でどのような道徳授業が行われているのかや、道徳科の授業を充実させる指導方法に、会場の他の教師は真剣に聴き入っていました。報告後、若い三人の先生に対し、惜しみない拍手が送られました。

若手教師による発表

グループごとの意見交換会
グループごとの意見交換会の後、竹政幸雄講師(麗澤中学・高校/麗澤瑞浪中学・高校 統括校長)が「道徳による学級経営~三方よしの心を育てる」と題して講演しました。竹政講師は、三方よし(自分によし・相手によし・社会によし)を中心に話を展開。また今までの教師生活の体験談を語り、「教師自身が道徳的な行動をとり、その姿を児童・生徒たちが目にすることで成長していく。自らの研鑽を忘れることなく心がけていくことが大切です」と述べ、講演をまとめました。

講演:竹政幸雄講師

講演に耳を傾ける参加者