●台風19号に負けず、日程を短縮して開催
10月13・14日、第31回関西学生モラロジー研究会秋季セミナーを、「切り拓け! 新たなRPG」をテーマに開催。会場となった竹林院群芳園(奈良県吉野郡)に、近畿地方だけでなく関東や中国地方からも50名の参加者が集いました。なおセミナーは台風19号の影響のため、日程を一日短縮して行われました。
●歴史・文化に立脚した『志』を立てよ!
一日目、開会式に引き続き行われた髙橋史朗講師(モラロジー研究所教授)の講義では、大学生に期待することとして「皆さん、志を立ててください。特に歴史や文化に立脚した志を!」と訴えられました。そして「誰だって不運に出会います。その時に心のコップが上に向くか、下に向くかで皆さんの運命が決まります。本来、日本人が大切にして来たのは“難有”。困難があるから有難い。皆さんも困難に直面したら心から『有難い!』と思って欲しい。これが「心のコップが上に向くと言うことです」と話し、学生時代だからこそ前向きに志を持つことの大切さを強調しました。
講演後の質疑では「留学生の友達に『日本人は日本のことを何も教えてくれない』と言われました。日本の何について伝えたら良いのか?」との質問に、「まず、理屈ではなく、自分の文化を伝える表現するものを持つこと。そして説得力のある資料を持って、目に見える形で第一次資料に基づいて発信する。文化と歴史を表現する力を持ってください」と答え、その答えは学生たちの心に残りました。
●多くのサポートに支えられて
様々な価値観と触れることができる分科会や、大学生スタッフのオリジナル企画を通して、最初は緊張気味だった参加者は次第に打ち解けていきました。そのセミナーを影で支えるのは、二日間でのべ約30名のOBの皆さん。「自分たちの時も先輩方にお世話になったので」と、このご恩送りの精神が31年間に渡って関西学研を支えてきました。
今後の日本を担っていく参加者にとって、かけがえのない友情と志を得た二日間となりました。
壇上に立ち、講義を行う髙橋史朗講師(モラロジー研究所教授・麗澤大学大学院特任教授)
真剣に講義に聴き入る学生たち
多くの仲間と出会い、学び合う
夕食後、差し入れのアイスクリームにニッコリ
打ち解けた様子の参加者たち