道徳授業指導力向上講座を開催〔主催:東京都教育者モラロジー研究会〕

 2月22日、麗澤大学東京研究センター(東京都新宿区)において道徳授業指導力向上講座を開催。講義と模擬授業を主体に「発問、板書、話し合い 道徳科指導の鉄則を学ぼう」をテーマに設定し、現役教員をはじめ63名が参加しました。

 

 講師は加藤宣行氏(筑波大学附属小学校)。講義は、まず道徳科における質の高い多様な指導方法について進められ、
 ①読み物教材の登場人物の自我関与が中心の学習(A型) 
 ②問題解決的な学習(B型)
 ③道徳的行為に関する体験的な学習(AB型)
 ④深く考えるテーマ発問型(C型)
 ⑤子どもと作る生きた授業(KTO型)
など、多岐にわたって展開しました。
 続いて、「泳げないリスさん」(2年生)の模擬授業と効果的な図式の板書を生かした講義(C型)。リスさんを仲間に入れなかった時と入れた時の友達関係の違いを話し合いました。
 最後に、「手品師」(5年)の模擬授業と子供と授業をつくる講義(KTO型)。大劇場か男の子との約束か、迷った末に男の子を選んだ手品師のどこが誠実なのかを考えました。

 

【参加者の感想】
 ○最初に言われていた「道徳ってヤボだよね」という言葉が、とても自分に突き刺さりました。道徳を通して、子どもがよりよい生き方を見つけられるような授業づくりに励んでいきたいと思いました。

 

 ○従来の道徳ではなく、いろいろなお話を聞けて勉強になりました。ついつい時間をかけずに教材研究することが多いのですが、子どもとつくる道徳を考えようと思います。

 

 ○「道徳」の授業について考えるつもりが、自分の人生について考えさせられていました。こういう時間がまさに道徳だなと。

 

 ○いつも価値の押し付けをして行動を促す授業ばかりしていたのに、今回はすごく衝撃をうけました。そして、ワクワクしてきました。「できそうだね、楽しみだね」ワクワク終わる道徳にしていきたいと思いました。道徳の本質を考えさせ、それぞれの生き方を考えさせていく時間にしたいです。

 

現職教員45名を含む63名が参加

講師の加藤宣行氏

教材を使用した模擬授業

授業運営についての講義