1月26日、麗澤大学 生涯教育プラザホール(千葉県柏市)において、第3回教養講座を開催。現職教員をはじめ教育に関心のある方々46名が参加しました。
今回は、「『道徳をどう解く!?』経済学者からの提言」と題し、シンポジウムを展開。第一部は、中島隆信講師(慶応義塾大学商学部教授)が「令和の時代の賢人教育」をテーマに基調講演。「日本が目指すのは『文明国』。そのためには『公知公徳』の状態を実現することが重要となる」「家族は組織であり、努力なしでは組織は維持できない」「いじめには6段階の経過がある。いじめを防ぐためには第一段階から第二段階までをクリアすることが大事(写真①を参照)」などの話に、参加者は何度も深く頷いていました。
①第一部:基調講演「令和の時代の賢人教育」 中島隆信講師
続く第二部のシンポジウムでは、中島隆信氏 下田健人氏(麗澤大学経済学部教授) 江島顕一氏(麗澤大学部経済学部准教授)をシンポジストに、道徳について深い議論が交わされました。また後半は会場の意見を聞きながら進行。「ダイバーシティ(多様な人材の活用)の重要性は、多様な学生にどのように共通理解をさせて指導しているのか」「いじめのメカニズムについて、現場ではどう乗り越え、工夫しているか」などが話題に上がりました。
今回をもって今年度の麗澤大学との共催による講座は終了となりますが、来年度もよりパワーアップした企画を運営していく予定です。
②第二部:シンポジウム
③会場内で活発な意見交換も
【参加者の感想】
●中島先生の文明論の概略に始まり、家族愛、いじめ、優性思想、給食持ち帰り問題などとても分かりやすく楽しく拝聴させていただいた。
●中島先生のお話は具体例が多く世の中の出来事とリンクしていてわかりやすく明確でした。
●マトリックスによる解説はわかりやすく応用してみたいと思いました。
●多様性の認め方を考え議論して教えていくことが大切と思いました。