野口芳宏講師(植草学園大学名誉教授)
10月27日、麗澤大学 生涯教育プラザホール(千葉県柏市)において、第2回国語授業指導力向上講座を開催。23名が参加しました。
野口芳宏講師(植草学園大学名誉教授)は、前半、「白いぼうし」(4年 光村図書)の教材を使って文学教材の鑑賞指導の理論を、後半は「海の命」(6年 光村図書)の教材を使って、文学教材の鑑賞指導の実際を、参加者を生徒に見たてて模擬授業を行いました。
①「鑑賞」とは、 書いてあることをもとにして書いていないことを3つの面から推理すること。
②その3つとは①理(論理)・・・関係、事実、行動 ②相・・・イメージ、形象 ③情・・・心理、感情、気持ち。
③教材研究から得た教師の読みの理想、状態の具体把握を通して、子どもの読みの不備・不足・不十分を発問によって指導していくことが教師の役割である。
④模擬授業では、児童に択一で挙手をさせたり、ノートに短い言葉で自分の考えを書かせたりして思考を形づくりをする。
実際に教材を使った模擬授業は、参加者に好評でした。
【参加者の感想】
・前回に引き続き、今回も「授業でどのように子供たちに考えさ続けるか」ということを考えさせられました。
・子供たちへの授業の参加の仕方(自分の考えをノートに書く)等、あらためて刺激になりました。
・「今の授業は、発問するとすぐに子供たちに発表させることが多い。ノートに書くことによって、それぞれが自分の考えを持つことができ、指名するとすぐに答えることができる」というお話は、まさにその通りだと思います。なるべく短い言葉で声掛けすることを心掛け、明日からの授業に臨みたいです。
・校内研修で若手教員に向けて話をすることがあり、素材の研究の大切さを伝えていく必要を強く感じました。
・教師の読みができていなくては良い授業にならないということを感じました。深い理解ができるように、今後も学んでいきます。
※第1回の様子は、
をご覧ください。
現職教員など23名が参集
模擬授業での参加者とのやり取り