野口芳宏講師(植草学園大学名誉教授)
10月6日、麗澤大学 生涯教育プラザホール(千葉県柏市)において、第1回国語授業指導力向上講座を開催。20名が参加しました。
野口芳宏講師(植草学園大学名誉教授)は、前半、「どうぶつのあかちゃん」(1年 光村図書)の教材を使って説明文の読解指導の理論を、後半は「すがたをかえる大豆」(3年 光村図書)の教材を使い、説明文の読解指導の実際を、参加者を児童・生徒に見立てて模擬指導を行いました。
野口講師は、国語の学力について ①読字力(漢字を読む力) ②語彙力(言葉や単語をどれだけ知っているか) ③文脈力(文章の流れにある意味内容のつながり)の3つを提示。「『どうぶつのあかちゃん』は『動物の赤ちゃん』と板書し、1年生の児童であっても漢字を目に触れさせることが大切。漢字を使うことで子供はその意味を理解することができる。小さい時であってもそのことを意識させる必要がある。ただし、書字力(漢字を書く力)とは別である」と模擬指導の中で参加者に示しました。
また、教材研究に ①指導法 ③教材研究 ③素材研究の3つを挙げ、「先生方は指導法が大事と考えるが、素材研究が大切である」と力説。実際に教材を読みながら指導していきました。
参加者からは、「『どうぶつのあかちゃん』では、一読して分かると思うことの中で語彙や抽象語を教え込んでいくことの大切さが分かった」「説明文の指導の原則が分かった」などの感想が聞かれました。
なお、第2回国語授業指導力向上講座は、10月27日(日)に開催の予定です。詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
渾身の思いで授業方法を伝える野口講師
参加者を児童・生徒に見立てて模擬授業