公益財団法人モラロジー研究所と学校法人廣池学園(麗澤大学、麗澤中学・高等学校、麗澤瑞浪中学・高等学校、麗澤幼稚園)は、創立者・廣池千九郎の生誕150年を迎え、平成28年3月の「生誕記念の集い」からの1年間を「廣池千九郎生誕150年記念年」と定め、両法人協働の記念事業をはじめ、さまざまな事業を実施していきます。これを通じて、廣池の業績と思想を再確認するとともに、現代社会が抱える諸問題の「道徳的解決」に取り組んでまいります。
3月27日(日)、廣池千九郎中津記念館(大分県中津市)で開かれた「生誕記念の集い」には、全国各地からモラロジー研究所維持員を中心に約2600名が参加、「記念年」の開始にふさわしく大いににぎわいました。
「生誕記念の集い」には、広瀬勝貞・大分県知事をはじめ、衛藤晟一・内閣総理大臣補佐官、参議院議員、衛藤征士郎・自由民主党外交・経済連携本部長、衆議院議員、工藤利明・大分県教育長、佐藤禎一・大分県芸術文化スポーツ振興財団理事長、奥塚正典・中津市長など多数の来賓にご臨席いただきました。
式典では廣池幹堂・モラロジー研究所理事長、廣池学園理事長が「創立者の遺志を継承して」と題して講演。創立者の学問へと打ち込んだ前半生から、総合人間学モラロジーを創建し社会の善導へと邁進した後半生までを紹介したうえで、現代社会が抱える課題の多くが道徳観の欠如に起因していることを指摘、「先人先輩から受け継いできたよき国民性、よき伝統をしっかりと学び実践していかなければならない」と結びました。
式典前にはさまざまなアトラクション等も用意。麗澤瑞浪中学・高等学校太鼓部(岐阜県瑞浪市)による勇壮な演奏、地元中津市の緑ヶ丘中学校ブラスバンド部による息のあった演奏、中津市内の小中学生が書いた「伝えよう!いのちのつながり」エッセイ募集の入賞作品の発表、創立者ゆかりの事績見学が行われ、参加者同士の交流を盛り立てました。
また、式典後は廣池学園の同窓会組織による「麗澤の絆・心の襷リレー」出発式も実施。溌剌と思いをつなぐその姿に、多くの人が目を細めました。