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「道徳の起源と進化―自然史の視点から―①」をテーマに研究発表(現代倫理道徳研究会にて)


 道徳科学研究センターでは、現代倫理道徳研究会を開催しています。この研究会では、毎回2名ずつの研究員がそれぞれの専門分野から現代倫理道徳の視点で30分の発表、30分の質疑懇談をしています。
 7月18日(水)、研究所小ホールにおいて、立木教夫客員教授(生命環境研究室)、宗像俊輔研究助手(社会科学研究室)が発表を行いました。今回は、立木教授の発表を紹介いたします。
 立木教授の研究発表のテーマは「道徳の起源と進化―自然史の視点から―①」。
 立木教授は、これまで、脳科学と進化科学を踏まえた道徳の科学的研究を手掛け、本年3月に、その成果の一端を『心-脳研究とモラルサイエンス』(麗澤大学出版会)として出版。現在、「人類の道徳は、人類の先祖が生活していた環境において、どのような感情的・認知的問題の中で、起源し、獲得されてきたのか」という視点から、「道徳の起源と進化」の問題に取り組んでいます。
 今回は、マックス・プランク進化人類研究所の進化人類学者、マイケル・トマセロの近著、Michael Tomasello, A Natural History of Human Morality,Harvard University Press,2016 を中心に、初期人類の道徳獲得について発表しました。
 進化人類学の視点から、人間の道徳というものが、どういう自然過程の中でどのように創発し、どのように進化していったのかを順序立てて説明しました。
 今後、現代人類について、道徳の新たな発展を扱う第2回目の報告を発表する予定です。

現代倫理道徳研究会は、どなたでもご参加いただけます(無料)。
参加ご希望の方は、道徳科学研究センター事務室(rc@moralogy.jp)までお申し込みください。
今年度のスケジュールは こちら をご覧ください。

立木教夫 客員教授(生命環境研究室)

 

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