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教養講話を開催(ジャーナリスト 井上和彦講師)

 平成30年10月6日(土)、柏生涯学習センターにおいて、教養講話を開催。今回は、ジャーナリストの井上和彦氏に「日本が戦ってくれて感謝しています」と題して、講演いただきました。
 井上講師は、まず、今年が第一次世界大戦終結100年であることに触れ、教育の現場では詳しく教えられない第一次大戦当時の世界状況を解説。ドイツ兵の捕虜を「国のために戦った勇士」として扱ったエピソードや、反革命側についた40万人のロシア兵を革命勢力から救うために米英仏などと足並みをそろえてシベリアに出兵した話など、過去の日本人がいかに行動し、どのような影響を世界に与えたかを細かく説明されました。
 また、ご自身が9月に訪れたポーランドの実体験を織り交ぜながら、日露戦争当時にロシア軍として戦い、捕虜となったポーランド兵を日本がいかに優遇したか。さらに第一次大戦によって孤児となったポーランドの子供たちを、大正時代の日本人たちが心を込めて救ったことが、現在の日本とポーランドの友好につながっているという歴史の秘話を紹介。会場からは感動の声があがりました。
「第一次世界大戦において、日本は戦勝国でした。戦争に勝って、五大国の一角を占め、国際連盟の常任理事国となりました。そして、パリ講和会議の国際連盟委員会において人種的差別撤廃を主張したのです。結果的にその主張はアメリカのウィルソンによって否決されたのですが、人種平等の先駆けとなったのは、われわれの先人です。この国を欧米の植民地にしてはならない、何人(なんぴと)も有色人種だからという理由で虐げられてはならない、日本はその代表となるのだという心意気が表われています。そこには明治維新の精神があったと感じます。
 その後、昭和18年、1943年11月5、6日に開催された大東亜会議の中でも、日本は人種平等を訴えました。この主張は首尾一貫しており、誇ってよいことだと思います。
 こうした歴史は、アメリカをはじめとする第二次世界大戦の勝者である連合国にとって、非常に都合が悪いのです。それゆえに歴史から葬り去られています。私はそれを拾い上げて、『こうした歴史は、私たちの宝です』と、いろいろな所でお話しさせていただいています。私たちの祖父母の世代が、世界のために懸命に生き抜いてきた正しい歴史が広く知られることを願っています」
と述べて、講演を締めくくりました。

井上和彦講師

第一次世界大戦前後の世界情勢を解説

人類の悲願のために力を尽くした日本


ジャーナリスト・モラロジー研究所特任教授
井上和彦(いのうえ かずひこ)
 昭和38(1963)年、滋賀県生まれ。法政大学社会学部卒。専門は軍事・安全保障・外交問題・近現代史。「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)をはじめニュース番組や情報番組のコメンテーターを務める。“軍事漫談家”の異名を持つ。その他、全国各地で安全保障問題や近現代史をテーマとした講演活動を行う。
 著書に、『日本が戦ってくれて感謝しています――アジアが賞賛する日本とあの戦争』『日本が戦ってくれて感謝しています2――あの戦争で日本人が尊敬された理由』(ともに産経新聞出版)、『パラオはなぜ「世界一の親日国」なのか』(PHP研究所)など多数。

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