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平成30年度 第2回公開教養講話を開催(「国際派日本人養成講座」編集長 伊勢雅臣講師)


 平成30年8月13日(月)、廣池千九郎記念講堂において、本年度第2回目の公開教養講話を開催。今回は「国際派日本人養成講座」編集長の伊勢雅臣氏に「皇室の祈り ~ 国民を結ぶ利他の心」と題して講演いただき、モラロジー生涯学習講座の受講者と一般参加者合わせて202名が聴講しました。
 伊勢講師は、最初に天皇皇后両陛下が詠まれた短歌を紹介し、
「国民に何か災禍が起きたとき、私たち国民は御製に触れることで共感を得て、利他心を持つことできる」と述べ、皇室に受け継がれてきた利他の心がそれぞれの時代に発揮されてきたエピソードを例に挙げました。
 そして、廣池千九郎の皇室について記した書籍の中から「万世一系」という語句を引き、「万世一系」の意味とは、血筋だけをさすのではなく、125代続いた天皇が国民のことを思う祈りがずーっと続いてきたこと、つまり「祈りの系統」という意味に受け止めてよいのではないかとする考えを語りました。
 最後に、伊勢講師自身が「一燈照隅 万燈照国」という言葉を紹介し、
「我々はたまたま日本という恵まれた国に生まれてきました。この幸運を後世という縦軸、世界という横軸、それぞれに分かち合うことが大切です。それは大げさなことではなく、まず日常生活の中で、それぞれの家庭や職場、社会の中で何らかの形で照らせばよい。そうすると発揮した利他心が周囲に伝播していきます。みんなが善い行いをして火を灯せば、国全体が照らされていく。国全体が照らされれば、世界が照らされていく。灯した火がどんどん移っていきます。そうした縦横の軸に応える意思を持っていきたいと思います」
と述べて、講演を締めくくりました。
★参加者の感想
・国民を思い、国民の為に祈り、常にすべての人と同じように喜び、悲しみながら天皇の務めを果たしていく大変さがわかりとても貴重なお話でした。
・短歌のお話から始まり、ご皇室に続く利他の心のお話は大変わかりやすく、あらためて日本人に生まれて幸せだと感じました。
・皇室を知ることで、日本の素晴らしさ、日本人であることの誇りを感じます。自分のできること、身近なことをやっていくことが大切だと学びました。


「国際派日本人養成講座」編集長
伊勢雅臣(いせ まさおみ)
 メールマガジン「国際派日本人養成講座」編集長。
 昭和28(1953)年東京生まれ。東京工業大学社会工学科卒。製造企業に就職。社員留学制度によりアメリカのカリフォルニア大学バークレー校に留学。工学修士、経営学修士(MBA)、経営学博士(Ph.D.)となる。社業のかたわら、日本国内の私立大学の商学部・工学部で非常勤講師として「産業界の偉人伝」を講義し人気を呼ぶ。
 平成22(2010)年、海外子会社の社長としてヨーロッパ赴任。ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、ポーランド、モロッコなどを多数訪問。平成26(2014)年、海外子会社の社長としてアメリカ赴任。現在も全米各地、カナダ、メキシコなどを飛び回っている。国民文化研究会会員。

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