平成31年2月10日(日)、麗澤大学生涯学習プラザにおいて、「第4回教職教養講座――明日の授業のためのワンポイント講座」を開催(本年度最終回)。今回は、山岡鉄秀・モラロジー研究所道徳科学研究センター研究員が「歴史指導の実際―日本が直面する問題を通して―」と題して講義を行いました。
「歴史教育とは?」「歴史認識」「プロパガンダ等歴史にかかわる理論的な内容」などをテーマに、近隣諸国とのさまざまな問題を取り上げながら、その背景、日本側の対応、山岡講師の活動等々について説明しました(下記の山岡講師からのコメントもご覧ください)。
教職教養講座は来年度も継続して行ってまいりますので、詳細が決まり次第、ご報告いたします。
※山岡講師からのコメント
「私たちが受けた歴史の授業は、その時点で史実と多くの学者に見做されている事実の羅列と、その暗記でした。歴史的事実は、新しい資料などの発見によって常に見直される対象であり、その検証は常に一次資料に基づいてなされなくてはなりません。それが、歴史学が社会科学たりうる唯一の手法です。しかし、歴史にはもうひとつ別の顔があります。それは、常に政治的に利用されるという側面です。ですからなおさら、一次資料に基づいて検証し、解釈する必要があります。また、そのうえで、歴史認識は本質的には”agree to disagree”(合意しないことに合意する)であることも含めることが必要でしょう。歴史教育はそのような冷厳な現実をも踏まえてなされる必要があります」
講師の山岡鉄秀・モラロジー研究所道徳科学研究センター研究員